ヤマキがインドネシアに専用工場 かつお節安定調達へ
削り節・めんつゆ大手のヤマキ(愛媛県伊予市、城戸善浩社長)は25日、インドネシアのかつお節製造会社「エトミエコ・サラナ・ラウ社」(ESL社)の発行済み株式の約21%を取得し、資本・業務提携したと発表した。独占購買権も取得し、ESL社はヤマキ専用のかつお節工場となった。
カツオの消費量が世界的に増加する中、高品質で安全・安心なかつお節を安定調達する体制を構築する狙い。国内産地の取引先とともに培ってきたかつお節製造技術をESL社に提供するほか、役員を派遣して経営にも参画する。城戸克郎常務執行役員が非常勤取締役、岡正治理事・原料部長が監査役に相当する非常勤コミッショナーに就任した。
ESL社は2000年に設立。従業員約60人で、年間生産量約500トン、14年の売上高は約5億円。グループ会社がカツオを漁獲して冷蔵・冷凍保存しており、水揚げからかつお節製造まで一貫して行っている。